2月18日(日)からNHK BSでドラマ「舟を編む~私、辞書つくります~」がスタートします。
三浦しをん作の小説「舟を編む」をドラマ化したもので、毎週日曜日22:00~22:49放送されます。
辞書作りを通して、様々な人間模様が面白いお話です。
辞書作りといえど、言葉一つ一つに情熱をかけて向き合いわないといけません。
年単位で取り組まないといけない辞書作りの現場は、壮絶であることがわかります。
その現場をリアルに表現したこの作品は実話かどうか、実際にそのモデルの人物がいるのか気になりますよね。
そこで今回は「舟を編む」は実話なのか、そのモデルになった人物がいるのか調査してみました!
舟を編む(ドラマ)実話?
結論から言うと「舟を編む」のドラマのストーリーは実話ではありませんでした!
登場人物は架空の人物であり、そのストーリーも実際に起きた話をもとにしたわけではなく、フィクションです。
ですが実際のお話ではないものの、原作である小説の著者三浦しをんさんが取材を重ねられた結果、実際の現場を臨場感あふれる展開で小説にされています。
それをもとにお話が展開されるので、とてもリアルに感じられるのではないでしょうか。
舟を編む(ドラマ)あらすじ
出版社の玄武書房を舞台に、新しい辞書である「大渡海」の編さんに携わる辞書編集部の人々の人間模様を描いた作品です。
ドラマでは池田エライザさんが演じる岸辺みどりをメインにお話が展開されていくようです。
ファッション雑誌の編集部員の岸辺みどりでしたが、雑誌の廃刊が決まり辞書編集部に異動になるところからスタート。
そこには、上司となる玄武書房の辞書編集部員の馬締光也(野田洋次郎)やひと癖のある独特なメンバーたち。
次第に自らも言葉の持つ力に魅せられ、辞書編集さんの仕事に夢中になっていきます。
辞書「大渡海」を完成させるという壮大な仕事を成し遂げるまでの奮闘ドラマになっています。
原作やその他映画の作品では、岸辺みどりの上司の馬締光也が主人公のため、他作品とは違った展開になると思われます。
どのような物語になるのか楽しみですね!
原作の小説内容あらすじ
ドラマとは展開が異なりますが、原作の小説でも舞台は同じ玄武書房です。
主人公馬締光也の仕事である辞書編集に対する情熱と、恋愛の2つの物語が絡み合っています。
定年を間近に迎えた荒木公平は、国語学者の松本と新しい辞書『大渡海』を企画していました。
時間やコストがかかる辞書編纂に、会社は消極的でした。
なかなか辞書作りが進まないなか、荒木公平は自分の後釜として営業部に所属している馬締光也を抜擢します。
営業部で変り者として扱いを受けていた馬締ですが、
「辞書は言葉の海を渡る舟だ。海を渡るにふさわしい舟を編む。」
と熱く語る荒木と松本の熱意や、言葉の魅力に引き込まれ、だんだん辞書編集部になじんでいきます。
一方で、馬締光也は住んでいる寮の大家の孫娘である香具矢に恋をします。
その恋愛模様も『言葉』を通じて、関係性を模索していきます。
数々の困難を越えながら、物語は「大渡海」の刊行というクライマックスへと向かいます。
アニメの内容あらすじ
ベテラン編集者である荒木公平に馬締光也が辞書編集部にスカウトされます。
馬締光也は異動して編集部に加わり、辞書作りの情熱を知ります。
馬締光也は大型辞書「大渡海」の制作において不安や困難に直面するが、仲間たちと協力して奮闘します。
一方で馬締は恋にも落ち、辞書への情熱と個人の成長が同時進行で展開され、「大渡海」がついに完成します。
ですが喜びもつかの間で、大学教授の指摘や再チェックの過程でミスが見つかり、編集部は再び修正作業に取り組まなければなりません。
その中で国語学者の松本が亡くなるなど、様々な困難にぶつかります。
そしてついに完成した「大渡海」のパーティーが開かれます。
馬締はそこで読んだ松本の手紙から得た言葉を胸に、未来へ歩き出していくというものでした。
全11話とゆっくりと話が進み、描写も細かいため、映画とは違ったアニメならではの良さも活かされています。
漫画の内容あらすじ
漫画は上巻・下巻にわかれています。
アニメのキャラクター原案を担当する雲田はるこさんが作画を担当されています。
上巻: 荒木公平は玄武書房で辞書作りに従事していましたが、定年が迫っていたため後継者を探していました。荒木の同僚である西岡正志から、営業部の馬締光也がぴったりの才能を持っていると聞き、辞書編集部にスカウトします。
言葉に対して鋭い感覚を持つ馬締光也をメンバーに加えて「大渡海」の制作が始まります。
一方で馬締は同じ下宿に住む林香具矢に一目惚れし、初恋を経験します。
そのころ辞書編集部で「大渡海」中止の噂が立ち始めます。
下巻: 西岡正志は営業部への異動を命じられるが、心残りを抱きつつも、自分にできることを成し遂げようと奮闘します。
彼は外部折衝を担当し、辞書編集部を去ことになります。
時は流れ13年後、新しいメンバーである岸辺みどりが異動してきます。
馬締の変わった性格に振り回されつつも、岸辺は辞書作りの魅力に引き込まれていきます。
長らく冷遇されていた辞書編集部でしたが、ついに「大渡海」の編纂が本格的に始まり、完成への一歩をふみだします。
映画の内容あらすじ
こちらも原作の小説と物語の展開は同じです。
キャストは馬締光也が松田龍平、荒木公平が小林薫、林香具矢が宮崎あおいと、そうそうたるメンバーです。
主演が松田龍平、宮崎あおいとなっているので恋愛色がやや強めです。
1995年の玄武書房の辞書編集部を舞台にお話は進められていきます。
「大渡海」の制作過程と馬締光也の人間関係、そして恋愛模様を描いています。
物語は愛と仕事、言葉の力に焦点を当てながら進み、結末では馬締と香具矢の結婚や、先輩編集者の荒木の復帰が描かれます。
多くの困難を越えながら、最終的には「大渡海」の刊行が迎えられます。
舟を編む(ドラマ)のモデルの人物は?
原作である小説の著者三浦しをんさんはいくつかの出版社に取材をされています。
また参考にされた本などもあるそうで、それをもとにお話が作られています。
そのため、実際に辞書作りに携わっている方々の仕事に対する熱意などが、登場人物に反映されているかもしれません。
では、どのような方が舟を編む(ドラマ)のモデルの人物になっているのでしょうか?
馬締光也のモデル①平木靖成(ひらきやすなり)さん
岩波書店で辞典編集をされている平木靖成さんが馬締光也のモデルの一人と言われています。
実際の職場のモデルの一つとなった岩波書店で『広辞苑 第七版』の刊行に携わった方です。
まさに「舟を編む」で描かれる、辞書を作るひとです。
10年かけて辞書編纂を行い完成させるまでの苦労や、言葉の力にかける情熱など、どことなく馬締光也を思わせる部分があります。
眼鏡をかけているところや真面目そうな雰囲気など、見た目もで似ているところがあります。
馬締光也のモデル②倉島節尚(くらしまときひさ)さん
日本の国語辞典編集者であり、『大辞林』の初版刊行時の編集長である倉島節尚さんも馬締光也のモデルの一人と言われています。
倉島節尚さんの著書に辞書の制作過程などについて書いた本などがあります。
それを原作者の三浦しをんさんが参考にしていらっしゃったそうです。
そこから、辞書作りを通して仕事への情熱や人間性などが馬締光也のキャラクターに反映されているのかもしれません。
まとめ
今回は、舟を編む(ドラマ)は実話なのか?
もし実話ならモデルの人物はどのような人かを調査しました。
このお話は実話ではなく、フィクションでした。
リアリティーのある辞書作成現場から、思わず実話なのではないかと考えてしまいますよね。
それは原作者の三浦しをんさんが取材や辞書編纂について徹底的に調査された結果であるともいえますね。
そのため舟を編むドラマの辞書編集部員である馬締光也のモデルだといわれているのが、実際の辞書編集者である
・平木靖成(ひらきやすなり)さん
・倉島節尚(くらしまときひさ)さん
ではないかといわれています。
ドラマの主人公である池田エライザさんが演じる岸辺みどりのモデルはいませんでした。
それを踏まえてドラマを見てみると新たな発見があり、より楽しめるかもしれませんね!
あまり普段接することはない職業ですが、辞書編纂に携わる人々のひたむきな姿や情熱にも注目してみてください。
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